新型肺炎の感染、香港で千人超す

【香港=関泰晴】香港政府は11日、これまでに香港で確認されている新型肺炎(重症急性
呼吸器症候群=SARS)の死者が32人、感染者が1059人に達したと発表した。

感染者が1000人を超えたことを受け、香港の病院管理局は「感染者は最悪で今月末に
1800―3000人に達する可能性もある」と予想している。

感染者は、前日比61人の増加で、今月に入って平均で1日40人前後の割合で増え
続けている。香港政府は、SARSの拡大防止策として、感染者の家族などに10日間の
強制隔離を命じた。集団感染が出ている九竜地区のマンションに続いて2回目の適用で、
11日現在の強制隔離の対象者は200人以上に達する見込み。

(2003/4/11/21:04 読売新聞WEB版)