「可能性例」段階で各国に報告求める…WHO決定

WHO(世界保健機関)は11日、各国に対し、SARSについては「可能性例」の
段階で報告を求めることを決めた。これを受け、厚生労働省は同日、「可能性例」
4人をWHOに初めて報告した。

WHOへの報告はこれまで、各国の判断に任されており、日本では「疑い例」
「可能性例」とも「感染が確認されたわけではない」として報告してこなかった。



厚生労働省のSARS対策本部は11日、新たに感染の「疑い例」4人が報告
されたと発表した。より疑いの高い「可能性例」の報告はなかった。前日報告
された「可能性例」1人は、別の原因による肺炎と判明し、報告が取り下げられた。

その後の検査などで感染が否定された人を除く国内の累計患者数は、
「疑い例」13人、「可能性例」4人の計17人となった。いずれも感染の
可能性は低いとみられる。

(2003/4/12/02:00 読売新聞WEB版)