新型肺炎拡大防止で中国・胡主席「全力で香港援助」

【広州(中国広東省)=関泰晴】13日の新華社電によると、中国の
胡錦濤・国家主席は12日、視察先の広東省深セン市で、香港の董建華・
行政長官と会談し、「新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の
感染拡大防止に向け、全力で香港を援助していく」と表明した。

中国での報道で、胡主席がSARSに言及したのは初めて。胡主席の登場は、
SARS流行初期段階での情報開示を怠った中国の責任を問う声が強まる中、
対策に全力を挙げる姿勢を、香港、国際社会にアピールするものだ。

温家宝首相も同日、北京市内の病院を訪れ、マスクを付けずに院内を視察し、
医師や看護師を激励した。(センは土ヘンに「川」)

(2003/4/13/22:50 読売新聞WEB版)