日本で新型肺炎出たら感染地域へ専門家チーム

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の流行に関連し、厚生労働省は
15日、国内でSARS患者が発生した場合、感染経路の追跡や感染拡大防止
などを目的に、患者がいる地域へ、疫学の専門家チームを派遣する方針を決めた。

坂口厚労相が閣議後会見で明らかにした。

坂口厚労相は、疫学の専門家は人材が限られるため、今後、厚労省から早急に
専門家に協力を要請し、意見交換などを重ねたうえで「発生時には即座に地域
に派遣し、助言していただくようにしたい」と述べた。

また、中国側から要請があれば専門家派遣などに応じる考えも明らかにした。
坂口厚労相は「今のところ要請はないが、中国政府に協力の気持ちがあること
を伝えたい」と述べた。

(2003/4/15/10:55 読売新聞WEB版)