マニラ国際空港、新型肺炎で独自の予防対策へ

世界的に感染が広がっている新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)
の問題で、フィリピンのマニラ国際空港はこのほど、独自の予防措置を近日
中に講じる方針を打ち出した。

15日付のスター紙が報じたところによると、予防措置は、利用客が空港内
で痰(たん)を吐くことを禁じるほか、エレベーター内でのキス、おしゃべ
りなど、ウイルスをまき散らしかねない行為を厳重に禁止するという。

フィリピンでは、外国人1人が感染を疑われただけで、患者は出ていない。
しかし、SARSの「発源地」香港には、15万人以上のフィリピンからの
出稼ぎ労働者がおり、帰国の際にウイルスを持ち込む可能性もあり、当局は
神経をとがらせている。(マニラ支局)

(2003/4/16/12:53 読売新聞WEB版)