成田経由でマニラに帰国の比女性が死亡 SARSの疑い

カナダから成田空港経由でマニラに帰国したフィリピン人女性の介護労働者(46)
が17日までに死亡し、保健省の調べで、重症急性呼吸器症候群(SARS)に
感染していた疑いがあることが分かった。保健省は世界保健機関(WHO)に連絡
するとともに、感染の有無などについて詳しく調べる。

同省によると、この女性はトロントの老人ホームで働いていた。4日にカナダ航空
機でトロントを出発し、翌5日に成田に到着後、日航745便に乗り換えて成田を
たち、マニラに戻ったらしい。ルソン島北部パンガシナン州の郷里にいたところ、
7日、下痢と発熱の症状が出た。その後、病状は悪化し、13日、亡くなった。

16日現在、カナダでは感染の疑いがあるのは103人、死者13人とWHOに
報告されている。
(2003/04/17/19:07 朝日新聞WEB版)