新型肺炎の影響、シンガポールが成長見通しを下方修正

【シンガポール=深沢淳一】シンガポール政府は17日、新型肺炎(重症急性
呼吸器症候群=SARS)の経済への打撃が深刻化しているのを受け、今年の
成長見通しを「2―5%」から「0・5―2・5%」へ大幅に下方修正した。

世界的に感染拡大が長期化した場合には、さらに下振れする恐れもあるとしている。

また、被害が甚大な旅行、ホテル、航空業界を救済するため、総額2億3000万
シンガポール・ドル(約154億円)の緊急対策をあわせて発表した。5月から
12月まで、各国航空会社の着陸料を30%割り引くほか、商業資産に課される
税金の割り戻し、中小旅行会社への運転資金の融資などが柱だ。

(2003/4/17/19:33 読売新聞WEB版)