北朝鮮、新型肺炎予防へ中国人の入国禁止

【北京=浜本良一】北朝鮮政府が、新型肺炎(重症急性呼吸器
症候群=SARS)の感染防止策として中国人の入国を禁止して
いることが22日、明らかになった。

中国外務省の劉建超・副報道局長が同日の定例会見で確認したもので、
SARS感染防止のために中国人の入国禁止措置を取ったのは
北朝鮮が初めてと見られる。

劉副局長は「北朝鮮を含む一部の国が中国のSARSの発生状況に
強い関心を寄せ、防止措置を取り、自国の安全を守ろうとする
ことを理解する」と語った。

北朝鮮の朝鮮中央通信は21日、同国内のSARS感染防止対策が
万全であることを伝えた中で、「1人のSARS感染者も入国
させない」としている。

(2003/4/22/21:56 読売新聞WEB版)