新型肺炎で東アジアの経済成長率5%に減速…世銀

【ワシントン=天野真志】世界銀行は24日、日本を除く東アジア地域の
経済見通しに関する報告書を発表し、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=
SARS)の影響で同地域の2003年の経済成長率が0・3%程度押
し下げられ、5・0%の成長にとどまるとの予測を明らかにした。世銀は、
同地域の2002年の成長率を5・8%と見込んでおり、SARSが
大幅な景気減速の主因になると見ている。

さらに世銀は、SARSの被害が一段と広がり、観光・旅客業などに
より深刻な打撃が及んだ場合、同地域の成長率が0・6%程度まで
押し下げられる可能性にも言及している。

(2003/4/24/13:55 読売新聞WEB版)