新型肺炎問題、中国がWHO職員の台湾派遣に同意

【北京=浜本良一】新華社電によると、中国衛生省は3日までに、新
型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染が拡大している問
題で、世界保健機関(WHO)の職員を台湾に派遣することに同意した。

台湾は中国政府の強い反対のためWHO加盟が実現していないが、台湾で
もSARSが広がっているため、中国政府が特別に認めたもの。台湾がW
HOを脱退した1972年以来、同組織の職員が台湾入りするのは初めて。

衛生省報道官は「中国政府は台湾同胞を含む全中国人民の健康と福祉に
関心を寄せ、台湾のSARSの状況を一貫して注目している。我々は引
き続き台湾地区との多様な交流と協力を展開する」などとしている。

(2003/5/3/13:27 読売新聞WEB版)