新型肺炎、台湾帰国者にも外出自粛要請

厚生労働省は7日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SAR
S)の感染者が増加している台湾からの帰国者に対しても、帰
国後10日間の外出自粛などを求める方針を固めた。

同日中にも主要空港の検疫所などに通知する予定。法的な強制
力はないが、同様の措置は今月1日から中国本土と香港からの
帰国者を対象に実施されている。

台湾では、先月下旬から感染者が急増し、6日現在116人の
「可能性例」患者と死者10人が報告されている。世界保健機
関(WHO)は、まだ渡航自粛勧告を出していないが、同省で
は検疫強化が急務と判断した。

SARSの潜伏期は最大で10日間とされ、発症前の患者が入
国し、感染を広げる恐れが指摘されている。成田空港では、連
休中に1日あたり3000―4000人が、中国本土と香港か
ら帰国した。

(2003/5/7/14:31 読売新聞WEB版)