新型肺炎でJOCが加盟団体に文書で指針を配布

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の影響がスポー
ツ界にも広がる中、日本オリンピック委員会(JOC)は7日、
危機管理プロジェクト(班長=福島忠彦JOC常務理事)を開き、
加盟競技団体に対応の指針となる文書を配布することを決めた。

JOCが各団体から聴取したところ、6日現在で陸上や水泳な
ど延べ21競技で大会の延期や中止、選手の派遣中止が決まっ
ている。「日々、情勢は変動しており、多くの団体が対応に苦
慮している」(福島班長)状態だ。このため、文書で留意点な
どをまとめた指針を示すことにした。

文書では、海外遠征の場合の予防法のほか、どこでだれと接触
したかの記録を残すこと、異常があった場合にはJOCに報告
することなどを盛り込む。一方で派遣を取りやめる場合も、主
催国の医療対応や大会の重要性などを熟慮して判断するよう求める。

(2003/5/7/21:09 読売新聞WEB版)