北京の大学で日本人留学生、事実上の隔離状態に

新型肺炎の重症急性呼吸器症候群(SARS)予防のため、北
京市の北京大学と清華大学で、それぞれ日本人留学生が事実上
の隔離措置を受けていることが6日わかった。北京市は「SA
RS患者か、患者と疑われる人と密接に接触した人」を隔離対
象としており、5日現在で1万6千人余。日本人留学生がこの
数に含まれるかどうか明らかでないが、実態として厳しい出入
りの制限が続いている。

清華大の留学生の話では、先月末から学外との出入りが禁じら
れ、学外に住む学生は授業を受けるために学内に引っ越さざる
を得なくなった。このため、日本人留学生2人が感染していな
いとわかるまで、指定された宿舎に10日間とどまるように求
められているという。

また北京大学の留学生によると、日本人留学生1人が学外に出
た後、戻ってきたところで学生宿舎の一つに入れられた。清華
大と同様、感染していないと確認できるまでは、動かないよう
に求められているという。

(2003/05/07/01:53 朝日新聞WEB版)