WHO、中国の新型肺炎感染者減に疑問符

【ジュネーブ=大内佐紀】世界保健機関(WHO)は10日夜
(日本時間11日未明)現在の新型肺炎(重症急性呼吸器症候
群=SARS)の世界での感染状況を発表した。それによると、
死者は中国と香港を中心に526人、感染者(感染した可能性
があるものも含む)は7296人となった。死者は前日と比べ
て12人増えた。その内訳は中国8人、香港と台湾がそれぞれ
2人だった。

WHOはまた、中国当局が北京での新たな感染者が減少傾向に
あるとしていることについて、「性急な結論は出せない」と警
告した。その理由として、感染者の多くは感染ルートが判明し
ていないことを挙げた。

(2003/5/11/20:03 読売新聞WEB版)