中国の新型肺炎死者282人に

【北京=佐伯聡士】中国衛生省は17日、中国国内の新型肺炎
(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染者数が前日より2
8人増えて計5209人、死者は同7人増の282人になった
と発表した。一方、世界保健機関(WHO)が16日現在でま
とめた世界全体の感染者数は7739人で、死者は611人に
達している。

北京市の感染者は19人増の2420人で、死者は4人増の1
45人となった。

同市の1日当たりの感染者増が20人を下回るのは4月20日
以降初めてで、衛生当局は「6月初めにも終息に向かうのでは」
との見方を強めている。

ただ、北京駐在のWHO関係者は16日、同市の感染者の伸び
が鈍化傾向にあることについて、「軽症患者が統計から漏れて
いる」との声明を発表し、慎重な姿勢を崩していない。

(2003/5/17/23:24 読売新聞WEB版)