新型肺炎対策、専用ネットワーク構築へ

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の国内検査体制
を強化するため、国立感染症研究所(東京都新宿区)は、全国
76の地方衛生研究所(地衛研)との間で、専用ネットワーク
を構築することを決めた。

SARSの検査は、国立感染研と地衛研が協力して行う。ただ、
絶対確実な検査法はまだ確立されておらず、国立感染研を含む
世界の研究機関で改良が試みられている段階だ。このため、地
衛研側からは「最新情報がなければ、適切な検査ができない」
と不安の声が上がっていた。

計画では、国立感染研と各地衛研が常時連絡できる専用のコン
ピューター通信網を設け、国立感染研側から、最新の検査法な
ど技術情報を各地衛研に素早く伝達する。微妙な検査結果が出
た場合の意見交換も迅速にできるようにする。

(2003/5/19/14:49 読売新聞WEB版)