台湾医師の新型肺炎、23日にも国が「安全宣言」

新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)に感染した台
湾人医師が日本国内を旅行していた問題で、坂口厚生労働相
は21日夜、「23日夕方まで待って、(感染が)疑わしい
人が出ないことが明確になった時点で、安全宣言を出したい」
と述べ、23日夜にも国として、安全宣言を出すことを明ら
かにした。

23日に宣言を出すのは、SARSの潜伏期間が最長で10
日間とされており、台湾人医師が13日に帰国していること
や、これまでの追跡調査で国内で感染が疑われる人が出てい
ないことから判断した。

京都市や兵庫県出石町など関係自治体は既に独自に安全宣言
を出しており、自民党厚生労働部会でも「自治体がバラバラ
に出しても説得力がない。国が早く出すべきだ」との要望が
相次いでいた。
(2003/05/21/22:23 読売新聞WEB版)