国内空港の検疫官を増強、看護師資格持つ31人配置

厚生労働省は21日、新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=S
ARS)の流行地域から入国・帰国してくる人の健康チェッ
ク強化のため、国内11の主要空港の検疫ブースに看護師の
資格を持つ検疫官計31人を配置することを決めた。また、
国立感染症研究所に、感染者や接触者の追跡調査の専門家ら
15人の「重症感染症対策チーム」を新設する。いずれも今
月下旬までに態勢を整える。

厚労省ではSARSの水際阻止のため、各空港の検疫ブース
で、SARS流行地域からの入国者が記入した「健康状態質
問票」のチェックや体温を測定している。こうした業務は現
在、事務職の検疫官が行っており、健康に異常がある人が見
つかった場合、健康相談室で医師や看護師の診察を受けても
らっているが、検疫ブースに看護師を配置することで、健康
チェックの迅速化を図る。

(2003/05/21/22:26 読売新聞WEB版)