中国の新型肺炎で鉄鋼大手JFEなどが7―9月減産へ

鉄鋼大手のJFEスチールは31日、鋼材のもととなる粗
鋼を7―9月に減産する方針を明らかにした。中国で新型
肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)が拡大して経済
活動の停滞による鋼材の受注減が予想されるほか、日本国
内でも在庫が増えているためだ。新日本製鉄も7―9月の
輸出鋼材の減産を検討しており、今後、鉄鋼業界に減産の
動きが広がりそうだ。

今回のJFEの減産は、供給過多による鋼材価格の下落を
予防する狙いがある。具体的な減産規模については、アジ
アの顧客企業の生産状況や鋼材在庫を慎重に見極めながら
検討中だ。

(2003/06/01/11:26 読売新聞WEB版)