北京で新型肺炎シンポ、中国政府が初動の不手際認める

【北京=佐伯聡士】中国、日本、韓国と東南アジア諸国連
合(ASEAN)の衛生当局者や専門家ら100人以上が
SARS対策に関する情報交換を行う国際シンポジウムが
3日、北京市内で開幕した。

シンポジウムの開催は、4月29日にバンコクで開かれた
中国とASEANの特別首脳会議で決まったもので、中国
の取り組みをアピールし、「情報隠し」などで揺らいだ信
頼回復を図るのが狙いと見られる。

会期は2日間で、開幕式には、中国政府を代表して、新型
肺炎対策の責任者、呉儀副首相兼衛生相が出席した。高強
・衛生省次官は、「病気が発生した当初、情報伝達が滞り、
緊急対応も不完全で、防止対策が守勢に回っていた」と演
説し、初動の不手際を認めた。

(2003/06/03/20:16 読売新聞WEB版)