新型肺炎ワクチン開発、臨床試験へ…中国各紙報道

読売新聞WEB版
2003/11/23

 【北京=竹腰雅彦】23日の中国各紙によると、中国国家食品薬品監督管理局は、動物実験段階で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)ワクチンの開発に成功し、来月から人体の臨床試験に入ることを明らかにした。

 それによると、動物実験では、開発したワクチンがSARSウイルスに有効で副作用もないことを確認。当局はすでに1400人分のワクチンを作り、約2万人分の製造準備に入った。SARS患者が多発した北京や広東省で被験者を募集し、来月から臨床試験を行って実用化を目指すという。ただ、動物実験の詳細などは明らかにされておらず、どこまで効くかは不明だ。

(2003/11/23/22:24 読売新聞)


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