ワクチン臨床試験近く実施 中国

共同通信
2004/1/20

 【北京19日共同】新華社電によると、中国国家食品薬品監督管理局は十九日、新型肺炎(SARS)ウイルスの不活性化ワクチンの臨床試験を許可した。新型肺炎ワクチンの人体への臨床試験許可は世界で初めてで、近く実施されるという。

 同ワクチンは中国国内で開発され、サルを使った動物実験では副作用はなかった。今後の臨床実験で効果と安全性が確認されれば、正式なワクチンとして治療に使われることになる。

 中国では昨年十一月、感染者が多発した北京と広東省広州市で被験者を募って試験を実施するため、既に千四百人分余りの試験用ワクチンの調合が終わり、さらに二万人分を製造する予定と伝えられていた。

(2004/1/20 共同通信)


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