4人目のSARS患者確認 中国、広州の男性医師

共同通信
2004/2/2

 【北京31日共同】中国衛生省は一月三十一日、広東省広州市で新たに男性医師(40)が新型肺炎(SARS)に感染したことを確認したと発表した。中国本土でのSARS感染者は今冬四人となり、いずれも同市在住者。

 男性は発症前、動物やSARS患者への接触はなかったとしており感染源は不明。既に体調は回復し退院した。男性が隔離される一定期間前に接触した計四十八人にも異常はみられないという。

 衛生省によると、男性に発熱症状が出たのは一月七日。広州市衛生当局は同月二十四日にSARS感染の疑いがあると判断、衛生省は二十六日に報告を受けており、同省のSARS感染者の公表が遅いことがあらためて明らかになった。

 中国本土では昨年十二月、今冬初めてのSARS感染者が広州市で報告され、今年一月上中旬にも同市で二人の感染者の報告があった。

 新たに確認された男性を含む四人の感染ルートはいずれも異なるとみられるが、このうち女性感染者が働く飲食店でハクビシンを入れるかごからSARSコロナウイルスが検出されており、これまでの調査ではハクビシンが感染源である可能性が強まっている。

共同通信社【2004年2月2日】


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