【北京=藤野彰】新華社電によると、中国衛生省は25日、北京で新型肺炎(重症急性呼吸器症候群=SARS)の感染疑い例が新たに4人報告されたと発表した。
これで25日までに中国の感染者は2人、感染疑い例は6人になった。
4人は、すでに感染が確認されている北京の女性看護師の父親、母親、おばの3人と、看護師と同じ病室にいた患者1人。今のところ、4人と緊密に接触した関係者には発熱などの症状は見られないという。当局はなお北京で感染者らと接触した337人について経過観察を続けている。
一方、安徽省衛生庁は同省で感染が確認された女性大学院生について、本人が3―4月に乗車した列車の番号を公表し、同じ列車に乗った旅行者に対して医療機関と連絡をとるよう呼びかけた。当局は大学院生と接触した133人の経過観察を行っているが、現在、発熱者は出ていないという。
(2004/04/26/01:36 読売新聞)
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