死亡女性はSARS感染 中国、昨夏以降初めて

共同通信
2004/04/30/19:06

 【北京30日共同】中国衛生省は30日、死亡後に新型肺炎(SARS)の疑い例と診断された安徽省の女性が、感染者だったことが確認されたと発表した。

 昨年7月以来、中国で初めてのSARS感染者の死亡となった。中国の感染者は5人、疑い例は4人となった。

 感染が確認された女性は、安徽省で感染が確認された大学院生の女性の母親。大学院生に付き添っているうちに4月8日発熱症状を示して入院し、19日に死亡。その後の検査で23日に疑い例とされていた。

 隔離入院中の感染者4人のうち1人が重症、ほかの3人の容体は安定している。

 中国は5月1日から日本のゴールデンウイークに当たる「黄金週間」の7連休に入り、人の移動が大幅に増加するため、衛生省などは空港や駅などで体温検査などを実施するよう呼び掛け、警戒態勢を強化している。(共同通信)

[2004/4月30日19時6分更新]


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