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県内ニュース/朝刊

スマトラ支援大分大チームが帰国報告 「すべてが流された状態」

シグリ市の病院で、感染症の診察に当たる大分大医学部の医師(右から2番目)ら
住宅など、がれきがそのままの状態のバンダアチェ市=どちらも大分大学医学部提供

  昨年十二月のスマトラ沖地震・津波で被災したインドネシアに派遣された大分大学医学部の医療支援チーム(団長・三角順一教授、六人)が三日、同学部で帰国 報告をした。「言葉では言い尽くせない惨状だった」と振り返り、「医療施設や機器の復旧と、大勢が命を落とした医師や看護師の育成が急務」と強調した。


 チームは、スマトラ島北部アチェ州のバンダアチェ市で四日間、同市から百キロほど離れたシグリ市で二日間、支援活動に当たった。三角団長ら四人が大学、マスコミ関係者ら約百人を前に、ビデオと写真で報告した。

 現地の様子について、最も被害が大きいとされるバンダアチェ市は「住宅街はがれきの山と化したままで、今でも掘り返すと遺体が出てくる。三つの大病院、二十八の保健所が倒壊し、多くの医師や看護師が死傷するなど、医療面でも深刻な打撃を受けた」と話した。

 地震から約二カ月が経過しているため、「(治療を待つ患者があふれているような)緊急を要する状況ではなかった」と説明。隊員は現地の医大生への講義、マラリア患者の診断、医療機器の被害状況の把握と修理、病院に医療機器を贈るなどの支援をしたという。

 隊員の医師は「テキストから人材まで、すべてが洗い流されて何もない状態。医療面に関するあらゆるものが必要と感じた」。臨床工学技士は「薬剤や医療機器など支援物資があっても使い方が分からない。物資をきちんと活用できる人的支援も合わせて必要」と述べた。

 トラウマ(心的外傷)から増えているPTSD(心的外傷後ストレス障害)の患者について、「宗教観の違いもあり、日本人の精神科医が(カウンセリングなど)治療に当たるのは困難ではないか」と指摘。言語や宗教が異なる海外での支援活動の難しさも実感したという。

 大分大のチームは医師四人、臨床工学技士と看護師一人ずつの計六人。研究交流を続けているインドネシアの国立アイルランガ大の要請で二月二十日に日本をたち、一日に帰国した。

 今後、現地の医師や看護師の教育・育成、医療機器と技術の提供、マラリアなど感染症の共同研究ができないか、検討するという。


[2005年03月04日09:28]


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