癌・炎症と抗酸化研究会
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ご挨拶


癌・炎症と抗酸化研究会(CIA研究会)の創設にあたって

大分大学 医学部 総合外科学第一講座 教授 北野 正剛

北野 正剛(大分大学長)


近年、高齢化社会に伴って、悪性腫瘍や急性全身性炎症反応症候群(SIRS)、急性機能不全などの患者は年々増加し続けています。 これらの疾患に対する治療成績の向上には、病態メカニズムの解明とそれを制御しうる新たな治療法の開発が重要であり、 その実現には、基礎と臨床との架け橋となるtranslational researchの役割が期待されています。

さて、大分大学医学部では、麻酔科学講座および消化器外科講座を中心に、分子病理学、神経生理学、生化学などの基礎講座も加わって、 2009年春より、産学共同プロジェクトとして、生体の根源的な現象である「抗酸化」の観点から、 癌や炎症疾患の病態解明および新たな治療法開発を目指して研究推進を行ってきました。 この度、このプロジェクトを発展させるべく、αリポ酸誘導体およびビタミンE誘導体などの新規抗酸化剤開発者の緒方一美先生のご指導のもと 、本学の基礎および臨床講座をはじめ、この分野では国内外のトップクラスの研究実績をお持ちの多くの大学の先生方、 さらには企業の研究者にもご参加いただき、癌・炎症と抗酸化研究会(Cancer, Inflammation and Alpha-Lipoic Acid ; CIA研究会)を発足するに至りました。 本研究会では、これらの種々の新規抗酸化剤を中心に、基礎と臨床の各分野の研究者がコラボレートし、 広い視野に立って研究を活性化させ応用開発を推進することによって、 癌や炎症疾患をはじめ種々の疾患の病態解明と新たな治療法の開発が実現することを目的としています。

本研究会は顧問の北島政樹先生(国際医療福祉大学学長)、佐治重豊先生(財団法人がん集学的治療研究財団理事長)のご指導のもと、 12名の世話人の先生方と共に立ち上げました。 今後とも、皆様のご指導よろしくお願いいたします。


2010年11月吉日

癌・炎症と抗酸化研究会(CIA研究会)代表世話人
大分大学長 北野 正剛


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