• 大分大学医学部

  • 臨床薬理学講座

研究分野

当教室(臨床薬理学)のミッションは、薬の有効性を最大限に引き出すと同時に、副作用は最小限に抑えるための合理的な薬の使用方法を確立することです。薬の効き方は患者さんによって大きく異なります。同じ薬を同じ量だけ使っても、患者さんによっては効き過ぎて副作用が出たり、逆に全く効かない場合もあります。当教室は、このような薬の効き方の個人差を規定する要因を明らかにする研究、そして、その要因を考慮することによる有効かつ安全な薬物投与方法を確立する研究を主に行っています。以下に簡単に内容を示しますが、浜松医科大学、静岡県立大学、九州大学、東京大学、 放射線医学総合研究所、国立病院機構福岡東医療センター、トロント小児病院などと共同で研究を進めています。)


主に4つの研究に取り組んでいます!

新規医薬品に特化した研究

大分大学医学部独自の「医薬品開発クラスター」の整備を進め、大分から未来の医療を創っていきます。特に医師主導治験を中心に画期的新薬の早期探索的臨床試験に取り組んでいます。新薬をヒトに初めて投与するFirst in Human(FIH)試験から、患者さんで新しい治療概念を証明するProof of Concept(POC)試験まで幅広く力を入れています。

【創薬テーマ】

①難治性自己免疫疾患、②血管奇形、③狂犬病、④進行性骨化性線維異形成症(FOP)、⑤非アルコール性脂肪肝炎(NASH)、⑥がん、⑦トリパノソーマ症 など


医薬品以外(依存性薬物など)の臨床薬理学的研究/臨床遺伝学的研究

依存性薬物の体内動態に関する研究を行っています。アルコールに関する研究では、遺伝子多型とアルコールの血中濃度と呼気中濃度、脳に対する影響の関係について科学捜査研究所と共同で研究を行っています。


放射線画像診断装置を用いた薬物動態研究

Positron Emission Tomography (PET)を用いて、特定のレセプターやトランスポーターに特異結合するリガンドを使い、脳内など薬物の作用部位における薬物動態研究や新しい診断薬の研究を行っています。


非臨床(モデル動物やヒト由来組織)における薬効評価

非アルコール性脂肪肝炎(NASH)について、モデル動物やヒト由来組織を用いて、新規治療薬の開発を目指した研究に取り組んでいます。


<その他の関連研究室>

  • TCB(Translational Chemical Biology)研究室:

    unstructured タンパク質を標的にしたペプチド模倣技術を駆使した研究開発を行っています。

  • TCS(Translational Clinical Science)研究室:

    トランスレーション戦略の支援を行います。

  • TSM(Translational Strategy Management)研究室:

    レギュラトリーサイエンスの面から支援を行います。

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