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平成25年4月29日(月)

◆セミナー◆ 
講師: 飛彈野  真也 (ひだの しんや)博士
    ペンシルバニア大学獣医学部ポストドクトラルフェロー
日時: 平成25年4月9日(火)
     17:00 〜 18:00
場所: 卒後臨床研修センター セミナー室
演題: 慢性トキソプラズマ症の発症におけるアストロサイトIFN-γ-STAT1シグナルの役割

飛彈野先生は、現在米国ペンシルバニア大学Christopher A Hunter博士の研究室で原虫トキソプラズマ感染による慢性トキソプラズマ症の病態形成におけるサイトカインシグナルの役割について精力的に研究している新進気鋭の若手研究者です。トキソプラズマ原虫は、ネコが終宿主で、実は多くの人が感染している原虫感染症ですが、普段はそれほど重篤化しません(不顕性感染)。ところが、妊婦が初感染すると母体が無症状であっても胎児に感染して先天性トキソプラズマ症を発症したり、免疫力が低下するとトキソプラズマ脳炎などを発症することが知られています。脳内には一般的な免疫細胞ではなく、ミクログリアやアストロサイトが感染防御を担っていると考えられています。飛彈野先生は脳内のアストロサイトの活性化におけるサイトカインシグナルの役割を明らかにするために、遺伝子改変マウスを用いて研究を進めています。今回は、最新のデータを紹介していただき、中枢神経の免疫応答を担うアストロサイトの重要性を議論していただきました。