西ナイル熱で今年4人死亡

読売新聞九州西部版
2003/08/09/xx:xx

 【ワシントン=笹沢教一】米疾病対策センターCDCは7日、発熱や脳炎を引き起こす西ナイル熱で、今年すでに4人が死亡、全米16州で計64人が発病していることを明らかにした。 患者数は先月末から一気に約3倍に増えており、全米で284人が死亡した昨年のペースを上回る勢いだという。

CDCによると、昨年同時期の患者数は4州で112人で、死者はなかった。今年は、昨年患者がいなかった中西部のコロラド州で集中的に患者が発生しているのが特徴で、州衛生当局独自の集計では、すでに4人が死亡、患者数は111人に達し、急速に拡大する恐れがある。

西ナイル熱は、主に蚊が媒介する西ナイルウイルスが病原体で、人間も動物も感染する。高齢者などで脳炎や髄膜炎を引き起こすことがあり、最悪の場合、死に至る。昨年米国では4156人が発病した。

(2003/08/09/XX:XX 読売新聞九州西部版夕刊)


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