米国で毎年夏に流行し、日本への上陸が懸念される西ナイル熱の予防ワクチンを、長崎大熱帯医学研究所などの研究グループが開発、今秋にも臨床試験を始める。
開発したのは、1999年に米ニューヨーク市で流行した西ナイル熱のウイルスを培養細胞で増やし、感染力をなくすように処理した不活化ワクチン。数十匹のマウスを使った感染実験では、ワクチンが未接種だとすべて死亡したが、接種するとすべて感染を免れた。犬などの大動物を使った安全評価実験でも、副作用はみられていないという。
熱帯研の森田公一教授は「数年内には実用化に結びつけたい」と話している。
(2004/8/27/19:54 読売新聞)
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