拠点病院について
厚生労働省は、平成19年1月26日全国C型肝炎対策医療懇談会報告書「都道府県における肝炎検査後肝疾患診療体制に関するガイドライン」において、各都道府県において肝疾患診療体制の確保と診療の質の向上を図ることを示しました。これに基づき、大分県では肝疾患診療体制の整備のため、平成20年4月大分大学医学部附属病院を大分県の肝疾患診療拠点病院に選定しました。拠点病院の業務は、
- 肝炎診療のネットワーク、つまり、かかりつけ医、専門医との協力体制を構築し、患者さんが安心・安全に肝炎治療ができるようにすること
- 患者さん、家族、医療機関からの相談に対応すること
- 肝疾患の研修会を開催し啓発活動を行うこと
- 肝疾患に関する専門医療機関と協議の場を設定すること
です。
さらに、専門医療機関として選定された肝疾患診療協力医療機関として12医療施設(のちに13医療機関)と連携し、地域によって診療に偏りのないよう、患者さんが等しく最新の治療が受けられるようなしくみを構築することを目指しています。
現在大分県の肝炎診療体制は、大分県肝炎対策協議会で方針を示し、肝疾患診療連携拠点病院等連絡協議会で、質の高い肝疾患診療ができるよう実務協議を行なっています。
その体制について下記、表及び図に示します。

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大分県肝炎協議会、肝疾患診療協力病院、肝疾患連携拠点病院、行政の連携を円滑にすすめ、一人でも多くの患者さんが、適切な治療を受けることができるように活動しています。 平成20年から始った医療費助成制度は、大分県で、国・県の医療費助成を受けた方が、平成26年度でC型肝炎ではのべ5200人、B型肝炎では1000人になり、成果をあげています。
(文責 清家正隆)