第27回日本病院総合診療医学会学術総会に参加しました。

2023年8月26-27日に日本医科大学で開催された第27回日本病院総合診療医学会学術総会に当科より研修医加納一頼先生、塩田星児先生、後藤が演者として発表を行いました。第27回日本病院総合診療医学会学術総会は、ウイズコロナ・ポストコロナ時代の医療のあり方をAI（人工知能）、ロボット、IoT（モノのインターネット化）、ICTの高速化（５G）、ビッグデータの利用などのさまざまな革新的な技術の進歩より考えていく「Society 5.0における総合診療」をテーマに行われました。公演では実際にChat GPTや他のAIを臨床推論に用いる等のこれまでになかった新しい診療の波の訪れを強く感じました。

今回の学会では研修医より加納一頼先生がe-poster(モニターを用いたポスター)発表を行いました。心エコーをきっかけにアミロイドーシスの診断までたどりついた症例に関して、開始直後より多くの聴衆が集まり、心エコー所見についての疑問点等について積極的な議論がかわされており、非常に盛り上がりのある会となりました。

また本学会では学生、初期、後期研修医も多く参加、発表しており、時節柄COVID-19の発表も多く見られました。診断エラーから真の診断につなげていく診断学はとても興味深く明日からの診療に繋げられるようなクリニカルパールも多く非常に勉強になりました。またそれぞれの発表者の発表形式や質疑応答からも多くのことを学ぶことができ、次回の学会発表に活かせる点も多いと感じました。

初期研修医で発表された加納先生から以下のような感想をいただきました。
「今回、第27回日本病院総合診療医学会学術総会で人生初の学会発表を経験させていただきました。自身が実際に診療を行った患者様の症例報告ということで、診療当時も感じていましたが、資料作成の際などにも改めて自分がいかに医師として知識や経験が不足しているかを痛感させられました。会場においても様々な先生方からの鋭い質問があり、内心ヒヤヒヤしておりましたが、総じて非常に貴重な経験をさせていただきました。今回の経験を今後の医師人生の糧とできるよう今後も一層努力していこうと思います。」

　当科では学生・研修医の研究・学会発表を積極的に支援しており、後進の育成に努めて参ります。

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【発表演題】
塩田星児、宇都宮理恵、後藤亮、平林礼奈、堀之内登、土井恵里、吉村亮彦、山本恭子、吉岩あおい、宮﨑英士
日本病院総合診療医学会における女性の比率と学会発表

後藤　亮、堀之内登、塩田星児、竹下　泰、宮崎英士
敗血症性ショック後に発熱が再燃し高フェリチン血症と感染症により発症したと考えられた成人スチル病の一例

加納一頼、後藤　亮、平林礼奈、宇都宮理恵、堀之内登、土井恵里、吉村亮彦、山本恭子、塩田星児、吉岩あおい、宮崎英士
心臓超音波検査を契機に診断に至った全身性ALアミロイドーシスの1例

文責　後藤亮