本文へスキップ

 GYOKUJUKAI

会長挨拶

玉樹会会長 髙倉 健 Takuakura Takeshi

 

会長挨拶

ルイス・デ・アルメイダ生誕500年を祝して

7代玉樹会会長 高倉健

 玉樹会会員の皆様にはおかれましては、益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。

2024824日土曜日に大分大学医学部構内で開催されました第34回玉樹会総会におきまして会長に再任されました第1期生の高倉健(タカクラ タケシ)です。引き続きどうぞよろしくお願い申し上げます。
まず20243月にありました第118回医師国家試験の合格発表におきまして大分大学医学部は新卒受験者103名のうち102名が合格する99%の過去最高の合格率を出しましたことを報告しお祝い申し上げます。これには20247月に医学教育センター長教授に就任されたに山本恭子先生(第25期生)をはじめとして多くの先生方並びに同級生・国家試験対策委員会の方々のご尽力ご協力があってのことと聞いております。皆さんに心から感謝申し上げます。しかし、まだ100%には届いていません。是非この素晴らしい結果が継続できますように今後とも取り組んでいただきたき、また玉樹会といたしましてもできる限りのご支援をさせていただきたいと存じます。
 さて正会員の皆さんは大分大学医学部医学科出身者ですのでルイス・デ・アルメイダの名前は聞いたことがあると思います。2025年はそのルイス・デ・アルメイダの生誕500年に当たると言われています。正確な誕生日は不明ですが、医師になった1546年から逆算すると1525年頃に生まれたことになるようです。ポルトガル人で外科医の資格を取得した後マカオ等で商人として巨額な財を築き 戦国時代の日本に貿易目的でやって来ました。山口でキリスト教の宣教師となり大友宗麟が治めていた府内(現在の大分市)にやって来ました。口減らしのために川に生まれたばかりの赤ん坊を流す光景を見て乳児院を設けて2頭の牛を飼い牛乳をのませ、1557年に大友宗麟館の近くに外科、内科、ハンセン病の3つの棟を構え西洋医術を行う病院を設立して多くの患者さんの治療にあたりました。その評判は京都、堺、比叡山まで伝わり近畿地方からも患者が訪れるようになりましたが、その後イエズス会医療禁令が出されてアルメイダ自身は開拓伝道士として各地でキリスト教の布教を行い1583年天草河内浦で亡くなりました。大分市医師会立アルメイダ病院の対面にあるアルメイダ研修会館の4階にはアルメイダメモリアルホールがあり、そこには当時の病院のジオラマやアルメイダの上半身像、さらに当時の年譜やアルメイダのことを記した書籍、ポルトガルのアベイロ市長から寄贈された大きな壁画タイルなどが展示されています。私は20151月から20238月まで大分市医師会立アルメイダ病院に勤務してその間に学生実習でアルメイダ病院に来た学生さんやその間に同病院で開催された学会の参加者にはアルメイダメモリアルホールの見学を促し実際に観られた方もいらっしゃるとは思いますが、残念ながらこの素晴らしい展示物があることはあまり知られてはいません。まだご覧になったことがない方は是非生誕500年になるこの機会に見学されたらよいと思います。202511月にホルトホール大分で記念フォーラムを計画中と聞いております。是非わが国で初めての西洋医術を行う病院が戦国時代(近代西洋医学教育の父とされるポンぺの医学校(長崎大学医学部の前身)より約300年前)に大分市にあったことを多くの方に知っていただきたい思いです。
 さらに大分大学医学部は2026101日で開学50周年を迎えます。こちらも現在様々な記念事業が計画中です。今後とも皆様からのご指導ご鞭撻並びにご支援の程何卒よろしくお願い申し上げます。
 終わりに皆様のご健勝ご多幸を心からお祈り申し上げます。

玉樹会

〒879-5593
大分県由布市挾間町医大ケ丘1-1

TEL 097-549-6099
mail gyokuju@oita-u.ac.jp