大分大学医学部の前身である大分医科大学は、昭和51年に新設医科大学として創設され、平成15年には旧大分大学と統合し大分大学医学部となり、現在まで3,682名の医学士、1,574名の看護学士を輩出しております。
大分は、我が国における西洋医学の出発点です。1557年にポルトガルの宣教師で医師でもあったルイス・デ・アルメイダが、府内(現在の大分市)に日本で最初の洋式病院を建て、日本初の西洋式外科手術を実施しました。さらに医学校も併設し、西洋医学教育が行われました。このような医学の歴史に深いゆかりのある大分の地に設立された大分大学医学部においては、「最新の学術を教授・研究し、高度の医学及び看護学の知識と技術並びにそれらの本義を見失わない道徳観と、それを支える豊かな教養を身に付けた医療人及び研究者を育成し、もって医学及び看護学の進歩、国民健康の維持増進、さらに医療・保健を中心に地域及び国際社会の福祉に貢献する。」ことを理念に掲げ、地域の皆様のご支援を受けながら、倫理観と高い能力を持ち合わせた医療人育成、国際的にも評価の高い研究開発、地域の皆様への高度な医療の提供に邁進して参りました。
医学部においては、令和8年(2026年)に節目の創立50周年を迎え、附属病院では令和3年(2021年)に開院40周年を迎えるにあたり、「地域に根差し」、「世界を目指す」大学として一層の発展を遂げるため、「未来志向型医療人材の創出」をスローガンに掲げ、医学部創立50周年記念事業及び附属病院開院40周年記念事業を計画いたしました。
本事業においては、基金を創設し、次の世代へより充実した教育、研究環境を提供するとともに、地域への貢献にも活用していく所存です。
大分大学医学部創立50周年記念事業及び附属病院開院40周年記念事業に対する、皆様方の格別のご支援を賜りますようお願い申し上げます。