Diagnostic Pathology of Cancer
概 要
 
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    がんの肉眼的,組織学的特徴を理解し,がんの病理診断に必要な免疫組織化学的手法および遺伝子診断法の習得を目的とする。
   
  
    
演習のねらい
 
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    病理組織検査はがんの確定診断において基本的かつ不可欠な検査法であるが,通常の組織検査のみでは診断困難な症例も多く,そのような場合には,特殊染色,免疫染色等に加えて,電子顕微鏡的,分子病理学的検査も必要となる。本演習では,生検・外科的切除・剖検によって得られたがん組織を用いて,検体処理,病理組織診断,および確定診断に必要な種々の病理学的手技と知識を身に付けることを目的とする。
   
  
 
演習内容
 
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    1. 検体処理(切り出しがら標本作成まで) 
2. 病理組織診断と報告書作成 
3. 治療効果の組織学的判定 
4. 確定診断に必要な特殊染色の手技と判定 
5. 確定診断に必要な免疫染色の手技と判定 
6. 確定診断に必要な電子顕微鏡的観察 
7. 確定診断に必要なキメラ遺伝子の検出 
8. 癌原遺伝子,癌抑制遺伝子の突然変異,欠失,増幅などの検出 
9. 癌のゲノム異常の検出(遺伝子発現異常を含む) 
10. 細胞診の手技と判定 
11. 病理解剖の手技,剖検報告書作成,CPC発表 
12. 学会発表ならびに総括
   
  
   
教科書 ・ 参考書
 
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    1. 佐藤昇志  『分子腫瘍学』 中外医学社 
2. 杉山武敏  『分子病理学』 文光堂
3. 堀尾武一  『分子細胞生物学基礎実験法』 南江堂 
4. 村松正実  『新遺伝子工学ハンドブック』 羊上社 
5. 村松正実  『ヒトの分子遺伝学』 メディカルサイエンス
6. R.Weinberg 『The Biology of Cancer』Garland Science
   
  
 
評価の方法
 
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    日常の病理組織診断業務,討議の内容などから総合的に評価する。
   
  
その他