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研究紹介


~手術時(2006年3月から2019年2月まで) に摘出された甲状腺組織の医学研究への使用のお願い~








研究課題名

 大分大学医学部附属病院病理部に提出され、診断が終了した甲状腺腫瘍のホルマリン固定パラフィン包埋検体を対象とした、BRCA1-associated protein 1 (BAP1)を用いた免疫染色および遺伝子変異検索における病理診断学的有用性の検討

研究の対象

この研究は以下の方を研究対象としています。
この研究は以下の方を研究対象としています。 2006年3月~2019年2月に当院で甲状腺腫瘍の手術をうけた患者さん

研究の目的・方法について

最近,腫瘍は遺伝子の病気ということが明らかになってきています。遺伝子の病気といっても、親から子へ伝わっていく遺伝的な病気ではなく、体細胞の遺伝子(例えば胃の細胞や肺の細胞の遺伝子)が量的あるいは質的に異常を起こし、正常な細胞増殖の制御機構が働かなくなって自律的な増殖をするようになり、腫瘍ができると考えられています。近年の分子病理学的・遺伝子学的検査の著しい向上により、腫瘍の種類に応じた特徴的な遺伝子異常がわかるようになりました。 今回の研究にて調べるBAP1というタンパク質は、正常の細胞中で細胞増殖を調節していますが、腫瘍細胞中ではこの働きが抑えられているとされています。近年、悪性黒色腫や悪性中皮腫では、このBAP1が抑制される(陰性となる)ことにより、腫瘍化ないしは悪性化したとする指標として用いられるようになりました。甲状腺腫瘍においても腫瘍化のマーカーとして有用である可能性があります。甲状腺腫瘍の腫瘍化に関連しているかどうか、さらに関連しているのであれば、腫瘍の悪性度や再発・転移率、患者さんの生命予後、といった因子にどのように関わっているのか、を調べることを本研究の目的としています。

研究期間

倫理委員会承認日~2020年5月1日

使用させていただく試料・情報等について

【使用させていただく試料・情報について】 本院におきまして,既に摘出手術を受け,診断が終了した唾液腺腫瘍のホルマリン固定パラフィン包埋ブロック(試料)を医学研究へ応用させて頂きたいと考えています。その際、組織を調べた結果と診療情報(例えば病期や治療効果がどうであったか、など)との関連性を調べるために,患者さんの診療記録(年齢・性別・再発、転移の有無、生命予後など)を調べさせて頂きます。なお,患者さんの試料及び診療記録(情報)を使用させて頂きますことは、大分大学医学部倫理委員会において、外部委員も交えて厳正に審査されて承認され、大分大学医学部長の許可を得ています。また、患者さんの試料および診療情報は、国の定めた「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」に従い、匿名化したうえで管理しますので、患者さんのプライバシーは厳密に守られます。当然のことながら、個人情報保護法などの法律を遵守いたします。

【使用させて《いただく試料・情報の保存等について】

ホルマリン固定パラフィン包埋ブロック(試料)は論文発表後5年間、診療情報は論文発表後10年間保存します。保存期間終了後は、ホルマリン固定パラフィン包埋ブロックは本院の病理部に返却致します。診療情報については、復元できないようにしてパソコンから完全に削除します。紙の資料はシュレッダー等により完全に破棄します。

【外部への試料・情報の提供】

本院で蒐集した試料・情報を外部へ提供することはありません。

【研究組織】

【本学(若しくは本院)における研究組織】
研究責任者 大分大学医学部診断病理学講座 講師  西田 陽登

研究分担者 大分大学医学部診断病理学講座 教授  駄阿  勉

【患者さんの費用負担等について】

本研究を実施する際、患者さんの費用負担はありません。また、本研究の成果が将来薬物などの開発につながり、利益が生まれる可能性がありますが、万一、利益が生まれた場合、患者さんはそれを請求することはできません。

【研究資金】

本研究においては、公的な資金である大分大学医学部診断病理学講座の基盤研究費を用いて研究が行われ、患者さんの費用負担はありません。 【利益相反について】 この研究は、上記の公的な資金を用いて行われ、特定の企業からの資金は一切用いません。「利益相反」とは、研究成果に影響するような利害関係を指し、金銭および個人の関係を含みますが、本研究ではこの「利益相反(資金提供者の意向が研究に影響すること)は発生しません。

【研究の参加等について】

本研究へ試料および診療情報を提供するかしないかは患者さんご自身の自由です。従いまして、本研究に試料・診療情報を使用してほしくない場合は,遠慮なくお知らせ下さい。その場合は,患者さんの試料・診療情報は研究対象から除外いたします。また、ご協力いただけない場合でも,患者さんの不利益になることは一切ありません。なお、これらの研究成果は学術論文として発表することになりますが、発表後に参加拒否を表明された場合、すでに発表した論文を取り下げることはいたしません。 患者さんの試料・診療情報を使用してほしくない場合、その他、本研究に関して質問などがありましたら、主治医または以下の照会先・連絡先までお申し出下さい。

【お問い合わせについて】

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。 照会先および研究への利用を拒否する場合の連絡先:

住 所:〒879-5593 大分県由布市挾間町医大ヶ丘1-1 電 話:097-586-5683

研究責任者:大分大学医学部診断病理学講座 西田 陽登(にしだ はると)

Last updated: 02/26/2020