より良い心臓血管手術治療を全県の患者に提供できるよう、新しい概念のより低侵襲な手術を継続的に研究・導入しております。同時に、ドクターヘリの稼働、救急医療体制の充実により地域の緊急救命症例受け入れを24時間体制で行っています。地域医療のハブである地方大学の使命として、緊急性、超高齢、複合心大血管合併、他臓器疾患合併など集学的アプローチが必要な患者さんに対して、生命の可能性を求めて積極的に手術治療取り組んでおります。
病診連携では、患者さんを紹介いただいた先生には必ず手術後に逆紹介させていただいた上で、患者さん優先の専門外来経過観察を行います。手術待機日数をできるだけ最短にするように効率化に努めております。また、日常手術のみならず先進医療の適応も含め、セカンドオピニオンも受けておりますので、御相談ください。
既にハイブリッド手術室が開設され、ステントグラフト手術の質が飛躍的に向上し、経カテーテル的大動脈弁置換術 (TAVR)も施設認定を得て開始しております(関連ページ)。また、心臓移植医療にも取り組んでおります。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | ||
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初診・再診 | 午前 | 手 術 |
宮本 伸二 和田 朋之 河島 毅之 |
手 術 |
宮本 伸二 穴井 博文 首藤 敬史 |
手術 静脈外来(岩田英理子) |
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午後 | 手 術 | 手術 | 手 術 | 手 術 | 手 術 | |||
<緊 急 手 術 対 応> |
●経カテーテル大動脈弁置換術(TAVR, TAVI)
2015年2月3日付けで施設認定を受け、2016年3月25日に第一例目を施行。以後順次症例を重ねています。●自己心膜大動脈弁再建術(AVneo)
東邦大学大橋医療センター尾崎教授が考案した、日本発の弁膜症手術で、当科では2010年から導入しております。自分の心臓の膜(心膜)を用いて、自己の大動脈内で、弁を作成してしまう術式で多くの利点があります。●低侵襲心臓手術(MICS)
心臓弁膜症は手術の洗練と研鑽により、小皮膚切開右開胸の低侵襲手術で行えるようになりました。 患者さんの術後回復は早くなり、自己弁を温存する僧帽弁形成術、自己心膜による大動脈弁形成術などのより生理的な治療を第一目標にしています。冠動脈治療は緊急性が多い手術適応に対応しており、基本的に心拍動下冠動脈バイパス手術が行われています。●大動脈瘤手術、ステントグラフト治療
胸部及び腹部大動脈瘤手術治療は本教室が伝統的に取り組み、得意とする領域です。 ステントグラフト治療は2007年から導入しています。ハイブリッド手術室も完成してより困難な適応の手術治療に取り組み、世界に先駆ける新しい手術を推進しております。●心不全に対する人工心臓治療
植え込み型補助人工心臓実施施設認定(国内31施設)を受けています。 急性期、慢性期の重症心不全治療を行い、適応があれば心臓移植治療への道筋を作ります。 心臓移植治療の適応と管理の必要性がある患者さんの御紹介をお待ちしております。心臓血管外科 | 診療科長:宮本 伸二 | 大分大学医学部・附属病院(代表) | 097-549-4411 |