News 2016

 ◆ タイ医療関係者が本学シミュレーション医学教育を視察

                                             2016年12月02日
● タイ医療関係者が本学シミュレーション医学教育を視察に来られました。

 大分大学医学部は、そのミッションとして、低侵襲医療技術の研究開発の実績を活かした新たな医療技術の開発や医療水準の向上を目指した次代を担う人材育成に取り組んでいます。内視鏡をはじめとした先端医療機器の取り扱いをいち早く習熟し、高度な医療技術を修得するためには、早い時期からのシミュレーション教育が欠かせません。本学には、様々な医学教育用シミューレーターを設置しているスキルスラボセンターと中型動物を用いた外科手術の教育・研究を実施するための「サージカル・ラボSOLINE」が整備され、多くの講座に活用されています。「サージカル・ラボSOLINE」は、戦国時代の豊後の国(大分)のキリシタン大名大友宗麟(おおとも そうりん)にちなんで名付けられた施設で、そのスピリットであるSurgical Operation Laboratory for Innovation and Education(イノベーションと教育のための外科手術のラボ)の頭文字からなります。
 大分県では、東九州メディカルバレー構想の推進にあたり、医療機器産業の一層の集積や医療分野でのアジアへの貢献を目指した取り組みを進めています。県内の企業がJICA事業を活用して、タイ国における自社製品の福祉・保健医療向上に向けた導入実証と介護現場の実態調査を行っています。その事業の一環として、タイのサムットサコーン県の医療関係者が日本の医療、介護制度、医療機関、医療機器開発の実態を視察するため来県し、太田副知事を表敬訪問した後、本学医学部のシミュレーション教育システムを視察しました。
  今回、サムットサコーン県公衆衛生局長ベラポン・ニキポン氏を筆頭とするタイ医療関係者視察団には、スキルスラボセンターで各種シミュレーション機器を実際に操作してもらいました。続いて、「サージカル・ラボSOLINE」を見学してもらいました。シームレスなシミュレーション教育は必要不可欠ですが大分大学の例が参考になれば幸いです。