研究支援 Support
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感染予防医学講座では以下の技術支援を行っています。 本学研究者の方は、お気軽におたずねください。 kansen@oita-u.ac.jp |
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◆発生工学![]() マウス胚盤胞へのES細胞の注入 |
近年の医学研究において、実験動物、特に遺伝子組換えマウスは非常に重要なツールです。貴重な遺伝子組換えマウスを他研究機関から導入する場合、発生工学の技術を用いたSPF化(IVFや帝王切開)は欠かせません。また、貴重な生物資源を感染事故などによる逸失から守るために、受精卵等の凍結保存技術も必要です。この技術は、使用しなくなった遺伝子組換えマウスを一旦凍結することでスペース、研究費および労力の節約にもつながります。また、場合によっては研究者が独自の遺伝子組換えマウスを一から作製する必要が生じます。マイクロマニュピレーターを用いた、受精卵へのDNA注入技術や、胚盤胞へのES細胞の注入技術は、非常に熟練を要します。これらの技術を本学研究者にサポートするため、動物実験部門に発生工学実験が実施可能な体制を整えています。感染予防医学講座の小林は、着任した2012年より、この技術導入、設備備品の整備等に携わり、現在でも本技術支援をスーパーバイズしています。 |
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●大分大学全学研究推進機構研究支援分野動物実験部門では本学の研究者に以下の発生工学の技術支援を行います。
(注)料金は動物実験部門が管理するもので感染予防医学講座に入るものではありません。
メニュー | 目的 | 料金 |
胚移植によるクリーニング(IVF/移植) |
・他研究機関からのマウス搬入 ・感染事故後のリカバー |
¥100,000 |
胚凍結保存 ・依頼者提供のマウス(♂)(12週齢以上の健康な個体)を用いて体外受精(クリー ニングと同じ方法)を行い、受精卵(2細胞期胚)を液体窒素で凍結保存します。 ・1系統につき、♂1匹から100〜120個の2細胞期胚を3〜4本のチューブに凍結保存 します。 |
・遺伝子改変マウス等の保存 ・感染事故等からの保護 ・飼育スペースの確保 ・飼育費の節約 |
¥60,000 |
精子凍結保存 ・依頼者提供のマウス(♂)を用いて、精子の凍結保存を行います。 ・1系統につき、♂1匹から100μlの精子を10本の専用ストローに凍結保存します。 |
・遺伝子改変マウス等の保存 ・感染事故等からの保護 ・飼育スペースの確保 ・飼育費の節約 |
¥60,000 |
凍結胚からのマウス化 ・動物実験部門で凍結保存中の凍結胚、または、外部機関から送られてくる凍結胚を 仮親 (マウス:ICR)に移植します。 ・1件の依頼につき、最大2回まで移植を行います。 ・仮親が出産後、約4週齢に達した時点で、依頼者にお渡しします。 ・用いる凍結胚数は要相談。 ※場合によっては、仮親を微生物モニタリング検査に出す可能性があります。 |
・他研究機関からのマウス搬入 ・保存系統の再開 ・感染事故後のリカバー |
¥10,000 凍結胚数:40/vial とした時の1 vial あたりの料金 別途モニタリング料 |
凍結精子からのマウス化 ・動物実験部門で凍結保存中の凍結精子、または、外部機関から送られてくる凍結精子 と野生型マウスの未受精卵を用いて体外受精を行い、得られた受精卵を仮親(マウス: ICR)に移植します。 ・1件の依頼につき、最大2回まで移植を行います。 ・仮親が出産後、約4週齢に達した時点で、依頼者にお渡しします。 ・用いる凍結精子数は要相談。 ※場合によっては、仮親を微生物モニタリング検査に出す可能性があります。 |
・他研究機関からのマウス搬入 ・保存系統の再開 ・感染事故後のリカバー |
¥50,000 |
2012年4月より感染予防医学講座のスタッフが、動物実験部門と共同で、発生工学のサポートを行っています。