客員研究員 ： 楠　正寛 研究テーマ ： ヘリコバクターピロリ感染スナネズミにおけるSterigmatocystinの長期曝露環境下における胃粘膜の変化と胃癌の形成について 研究概要 ： 人 間のヘリコバクターピロリ感染者に似た胃炎や潰瘍などの様々な胃腸疾患が観察できるスナネズミ高齢化モデルに胃発癌を惹起すると考えられるカビ毒素 Sterigmatocystinを長期投与し、ヘリコバクターピロリ感染と加齢並びにカビ毒素Sterigmatocystinによる曝露など、胃がん の危険因子が胃部に与える様々な影響や発がんのメカニズムを明らかにすることを研究テーマとしている。 その他 ： も ともと印度哲学や仏教学を専攻していましたが、生命科学や予防医学に興味を持ち、ご縁あって本講座でがん予防のための研究をしています。研究は新しい発見 の連続で楽しく、研究のアドバイスを平易にしてくださる先生方に感謝しています。医科学研究に興味のある方、一緒に研究しませんか!? 1) Kusunoki M, Misumi J, Aoki K, Shimada T, Matsuo N, Sumiyoshi H, Ebina N, Yamaguchi T, Okamoto A, Yoshioka H : Long-term administration of sterigmatocystin with drinking water in Helicobacter pylori-infected aged Mongolian gerbil enhances carcinogenesis in the gastric mucosa. Sci Phys Fit. Nutr. Immunol1 9, 8-16, 2009. 2) Kusunoki M, Misumi J, Shimada T, Aoki K, Matsuo N, Sumiyoshi H, Yamaguchi T, Yoshioka H: Long-term administration of the fungus toxin, sterigmatocystin, induces intestinal metaplasia and increases the proliferative activity of PCNA, p53, and MDM2 in the gastric mucosa of aged Mongolian gerbils. Environ Health Prev Med 16, 224-231, 2011.