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医学部・全学研究推進機構共同開催セミナーの様子をUPしました。

2012年06月14日

      
開催日時:平成24年5月25日 18時00分~
開催場所:大分大学挟間キャンパス 臨床大講義室

<講演テーマ>

1)「本学における遺伝子改変マウス作製システムの構築」 
                        医学部感染予防医学講座 教授 小林隆志

2)「遺伝子改変マウスを用いた免疫病態の研究」 医学部感染予防医学講座 教授 小林隆志 
3)「遺伝子改変マウスを用いた神経幹細胞研究」 テニュアトラック助教 徳永 暁憲


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◆医学部長挨拶◆    


今回、医学部と全学研究推進機構の共同開催セミナーとのことで、大橋 京一医学部長より御挨拶を頂きました。先に今回の講演者である小林教授と徳永助教の紹介があり、今後も医学部と全学研究推進機構との連携を取りながら学内の研究基盤の充実を図っていきたいとの話がありました。 また、今回の講演のテーマである遺伝子改変マウス研究推進が本学にとっていかに重要であるかの話があり、今後、新任の小林教授及び徳永助教の力を借り本学の遺伝子機能解析の分野における研究のさらなる発展を期待しているとの話がありました。

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◆小林教授による講演1◆  

1)「本学における遺伝子改変マウス作製システム」

小林教授は本年4月1日付けにて本学感染予防医学講座の教授として着任。小林教授は遺伝子改変マウスを用いた遺伝子機能解明を研究基盤とし自然免疫および獲得免疫の制御機構の研究を展開しています。今回のセミナー開催にあたり、先に小林教授より遺伝子改変マウスとはどういったものなのか、またその原理や最近の動向はどうなのかといった話がありました。
講演の中で、遺伝子改変マウスについて、この技術を基盤として様々なことに応用しているといった説明があり、未だ2万以上の遺伝子異常の機能が解明されていない現実もあり、独自の遺伝子改変マウスを作成するシステムが今後の研究において不可欠であるとのこと。講演の最後に「新規モデルマウスが他分野の共同研究の糸口があるのではないかと考える。本学において共同研究を行うことで科学技術の発展を担っていきたい」と遺伝子改変マウスを用いた本学における研究の展望を熱く語っておられました。

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◆小林教授による講演2◆        

2)「遺伝子改変マウスを用いた免疫病態の研究」        

本学における遺伝子改変マウス作製システムについての講演の後、続けて「遺伝子改変マウスを用いた免疫病態の研究」と題した講演を行って頂きました。講演の中では、サイトカインシグナル制御因子であるSOCSの生理機能を腫瘍の制御におけるSOCSの役割、そして免疫制御におけるSOCSの役割との2つの視点からその仕組みや病態との関連性等詳しい説明が行われました。
SOCS1、SOCS3の欠損がいかなる病態に関わってくるのか等大変興味深い話が続き、講演後、各講座の先生方より、自分の研究と照らし合わせた際の具体的な手法を教えて欲しいといった質問もあがっていました。小林教授は質問に対し一つ一つ丁寧に説明を入れ回答されておりました。

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◆徳永助教による講演◆  

3)「遺伝子改変マウスを用いた神経幹細胞研究」

徳永助教は本年1月1日付けにて本学全学研究推進機構へテニュアトラック教員として着任。徳永助教は これまで新しい遺伝子改変マウス作製の方法論開発に取り組んできたエキスパートです。今回は、遺伝子改変マウスを用いた神経幹細胞研究について講演頂きました。講演の中ではNotchシグナルの活性化と幹細胞活性の相関性の検討やSplicing制御を介した神経分化制御機構の解析等細かい部分にまで踏み込んだ説明がなされました。質問については、各講座の先生方よりご自分の研究分野における疾患と遺伝子との関連性等質問があり、徳永助教より今後は発生に関わる疾患等につながる研究を進めて行きたいといった将来的な展望も含めた回答がなされました。


      
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