講座説明
医局行事
病理教育
研究業績
募集
お間い合わせ
教授挨拶
教授挨拶

教授

 平成29年4月1日付けで、診断病理学講座教授に就任いたしました駄阿 勉(だあ つとむ)でございます。

 私は昭和62年3月、大分医科大学医学部(現大分大学医学部)を卒業しまして、2年間の内科研修ののち、今日まで病理診断業務に携わって参りました。

 病理診断と申しますと馴染みのない方も多くいらっしゃると思いますので、まず、病理診断につきまして、簡単に紹介させていただきます。

 私たちの身体は、およそ60兆個の細胞から成り立っていると云われており、適切に分化した細胞が集まって、脳、肺、肝臓、膵臓や心臓、骨などの、組織や臓器・器官を形成しています。私たちが病気にかかると多くの場合、この細胞や組織の形に異常が生じます。病理診断は、顕微鏡で、細胞や組織に生じた異常を観察し、病気の診断をする業務となります。  
 特に重要視されるのは腫瘍性疾患の診断です。私たちの二人に一人が癌(悪性腫瘍)に罹患するといわれている今日です。細胞が癌化しますと、その形が著しく変化し、癌特有の形態を示してまいります。胃カメラや大腸ファイバースコープで、それと判る場合ももちろん多くありますが、癌か否か、悪性か良性かの最終判定は、癌細胞を直接観察する病理診断に委ねられるのが一般的です。従いまして、私たち病理医も他科の医師と同様、大きな責任を担っていると考えています。診察室や病棟で皆様にお会いする機会はほとんどありませんが、私たちも大分大学医学部附属病院の一員として、積極的に診療に参画しています。  
 診療以外の任務として、大学の講座には後進の育成、研究がございます。診断病理学講座では、医学部の学生や新人医師の教育や研究に、皆様の病理組織検体が欠かせません。講座では、検査が終わった後も皆様の病理検体を保管しておりますが、その中から教育、研究に必要なものを使用させていただきたい場合がございます。皆様のご理解、ご協力をお願いいたします


大分大学医学部医学系研究科 診断病理講座 教授     
大分大学医学部附属病院      病理部 部長     
駄阿 勉      

Last updated: 07/24/2022