大分大学卒後臨床研修センター

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先輩の声vol.2

楠瀬真美 先生2015/06/11

県外の大学から大分に戻ってきたのはご実家が眼科を開業されているからだそう。 まず、大分大学病院の研修プログラムにマッチした理由からお聞きしました。 (ス=スタッフ)


楠瀬先生:市中の病院も考えたのですが、私は多い人数を診るより、 少数の患者さんをじっくり診る方が向いていると思い、大学病院を選びました。 また、私は眼科志望ですが、マイナーの科は外病院には余りなく、 勉強するシステムも大学病院が充実していると思って大学を選択しました。

ス:では、昨年1年間大学病院で研修した感想と、現在の研修先の感想を聞かせてください。

楠瀬先生:大学病院のいいところは、どの科で研修させて頂いても、1週間に1回抄読会やカンファレンスがあり、 先生方の様々な意見を聞けて、学術的な勉強もしやすい環境にあることです。 今研修している協力病院は脳神経外科の市中病院で、脳卒中の患者さんが多い病院です。 関連する心血管系の病気や肺炎なども、自分たちで考えて治療する必要があり、大変ですがとても勉強になっています。 また1週間に1回、朝礼で10分間レクチャーをさせて頂いています。 何でも自分の好きなことを他職種の方々の前で話していいよとのことで始まったのですが、 最近は日々の診察で疑問に思ったことを論文のレビューを読んで紹介したりしています。 能動的にやれることが多いので、すごく楽しく研修しています。

ス:ありがとうございます。地域医療の研修先に別府のN病院を選択されたのは何故ですか?

楠瀬先生:バセドウ病など甲状腺疾患に特化した病院であり、志望科の眼科とも関連が深いと考えているからです。

ス:では、今までの研修生活で嬉しかったことや悲しかったことを教えてください。

楠瀬先生:やっぱり患者さんが治ったら嬉しいですよね。 1年目の7月頃、内科で検査・加療目的で入院した患者さんを担当させて頂きました。 入院後も、状態は日に日に悪化していくのに、なかなか診断がつかず、 主治医の先生と様々な検査をし、一生懸命いろんな科の先生に相談しました。 その後、選択した治療法で患者さんの全身状態は改善していき、 最終的に患者さんが元気に退院されていったのはとても嬉しかったです。 この時、検査や治療に能動的に関われ、医師の仕事の醍醐味を、初めて実感しました。
悲しかったことは、患者さん自身の病気の重症度が高く、後遺症が残ってしまう姿をみた時です。 そんな時は、現在の医療技術の限界もあるのかもしれませんが、自分の知識・技術不足を痛感します。

ス:将来はどんな医師になりたいですか?

楠瀬先生:将来は地元の大分で、患者さんのQOLに貢献できる医師になりたいです。 現在は眼科を第一志望に考えています。視力はQOLにも大変影響 を与えると思うからです。 今後、眼科領域の勉強は勿論頑張りたいと思っています。また、脳神経にも大変興味があり、現在は脳外科で研修させて頂いています。 眼は唯一、非侵襲的検査で血管が診られる部位です。 将来眼科医になったとしても、眼を診て「この方は動脈硬化が進んでいそうだな」と思ったら頚動脈のエコーを行い、 脳卒中や心血管イベントのリスクが高い方を早期発見できるようになりたいです。 つまり、どの科を専攻しても、科の関連領域も含め、患者さんのQOL向上を考えられる医師になりたいです。

ス:夢がきらきらしていますね☆では、後輩にひとこと

楠瀬先生:是非、地元に帰ってきてください。自分に合ったところを選ぶのが一番だと思います。

大分県出身
愛知医科大学卒業
1年目大学病院コース

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