大分大学卒後臨床研修センター

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先輩の声vol.5

長澤由依子 先生2018/03/02

大分大学のプログラムにマッチした理由を教えてください

高校3年生の時にひょんなきっかけから外科医を志し、大学受験を機に縁もゆかりもない大分に来ました。 在学中は地元に帰るつもりで、早い時期から病院見学をしていました。 大学病院から人気の有名病院、実家に近い総合病院まで見学に行きました。 初期研修医の先生を見ていて、数ヶ月単位のローテートで同じ病院内ですら目まぐるしく環境が変わり、 不規則な生活の中で勉強もして、かつ自分の体調管理までするのはとても大変そうだと感じました。 大分大学は学生教育にも力を入れています。実習を通して、学生や研修医を大事に育てようという雰囲気はわかっていました。 新しい事だらけの初期研修は、仕事だけに集中できる環境で行いたいと思い、慣れ親しんだ母校の大学病院で1年目を過ごすことに決めました。 入学時より外科志望だったとはいえ、在学中はかなり気持ちがブレていました。 学生時の外科のイメージは「男社会」「体力勝負」「仕事一筋」でした。 他の科と迷っていたというより、外科で働くことへの不安が大きかったです。 しかし、まだ見ぬ外科の魅力に惹かれ、外科で働いてみたいという思いは断ち切れませんでした。 大分大学には外科系重点プログラムがありますが、 実際に外科で働いてみてから進路を決めようと思い、 あえて自由度の高い医師臨床研修プログラムを選びました。

研修の感想はいかがですか?

★外科は思っていた以上に魅力的でした
1年目のはじめの3ヶ月間を大学病院の消化器外科で研修しました。とてもとてもつらかった…。 苦しいことや悲しいことがたくさんありました。それでも、外科学はおもしろいと感じました。 患者さんとのやり取りの中で、日々小さなやりがいを積み重ねていける所が好きでした。 できるかどうかは別として、消化器外科に進みたいと思いました。 その後いろいろな科をローテートしましたが、気持ちは揺るぎませんでした。 むしろ大まかな進路を決めたことで、目的意識を持って研修を進められたと思います。 また、24時間自由に利用できる卒後センターから徒歩数分の場所に、 スキルスラボセンター、図書館、医学書専門書店があります。 空き時間にはドライボックスで結紮の練習をしたり、学会準備に勤しんだり。 勉強する環境は整っていました。

★外科医は多様だと感じました
大学病院の他に、たすき掛けで救急病院の外科、地域医療研修で離島の診療所と1臓器に特化した病院で研修しました。 緊急手術が嵐のように来る病院もあれば、当直以外のスタッフ全員が定時に退勤できる病院もありました。 一概に外科医と言っても、臨床との関わり方は様々で、研究者として働く先生もいらっしゃいました。 外科に進んでも、ライフステージに応じて働き方を変えられる可能性を見ることができ、 複数の施設で研修して良かったと思いました。

★振り返ると全てが良い思い出です
卒後センターでは研修医同士で歓談するのも楽しかったです。 他大学出身者ともすぐに仲良くなれました。 疲れた時は温泉につかり美味しいものを食べて リフレッシュできるのも大分の良いところです。 いろいろな人々に育まれた幸せな2年間だった、と今なら思えます。 大分に残って良かった、と思っています。

研修生活で嬉しかったことを教えてください

学会で賞を頂けたことです。有難いことに、2回も頂くことができました。 研修医奨励賞の発表で自分の名前を見つけた時、優秀演題受賞の通知を受け取った時は ものすごく嬉しかったです!!! 学会発表の機会を与え、ご指導下さった先生方に感謝の気持ちでいっぱいです。

後輩にひとことお願いします

どのような初期研修を送り、どのような医師になりたいのか思いっきり悩んで下さい。 どんな選択をしても、つらいことや苦しいことはあります。後悔することもあるでしょう。 それでも、自分で出した答えなら頑張れると思います。 初期研修の2年間は、これからの医師人生の基礎となる大事な時期だと言われます。 その通りだと思います。 ただ、初期研修で最も大切なことは、心身の健康を維持した状態で修了し、 自分が決めた道の後期研修に繋げることだと思います。 時には立ち止まり、振り返って考える余裕を作るのも良いかなと思います。 大分大学のプログラムは、良い意味でマイペースな研修ができます。 頑張れば頑張っただけ、チャンスは舞い込んできます。 やる気のある人にとことん付き合う上級医もたくさんいます。 大分大学/大分県出身者でなくても、ぜひ大分旅行を兼ねて見学にいらして下さい。 大分は住みやすく、良い所ですよ。

埼玉県出身
1年目大学病院コース

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