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日本プライマリ・ケア連合学会 第15回九州支部総会・学術大会

 2020 年 2月22日(土)、23日(日)に宮崎を大会長として、日本プライマリ・ケア連合学会 第15回九州支部総会・学術大会を開催しました。教室員および学生さんがプログラム企画、司会・演者、そして運営の裏方として大活躍してくれたおかげで、学術大会は盛会のうちに終了しました。教室員の活躍を含めて学術大会を振り返りたいと思います。

初日、本学会理事長の草場鉄周先生、近藤稔医師会長のご挨拶と激励のお言葉で学術大会はスタートしました。教育講演2では、塩田星児先生が“探求心こそ研究である”ことを自らの研究経験を踏まえて話されました。聴衆を引き込む、非常に勉強になる話でした。草場鉄周理事長は特別講演「近未来の総合診療の展望」のなかで、総合診療が日本の社会の中で果たすべき役割、そして学会が進もうとする方向性を明確に示されました。総合診療医を育てるのは喫緊の課題であることを再認識しました。別会場では、学生企画「謎を解け! おばあちゃんに必要な地域資源って」とのタイトルで、衞藤祐樹先生と学生の石岩寛鷹君、重田真輝さん、西郡椋也君らで練られたシナリオをもとにこれまでにない形のワークショップが展開されました。今回の斬新な形式は今後方々でお披露目するとのことですので楽しみです。懇親会は自粛、中止としました。

 第2日目の基調講演は藤沼康樹先生にご登壇いただき、地域医療の現場で出会う複雑事例、多疾患併存などに対応するための新たな診療モデルについて解説いただきましたが、個人的には多疾患併存の研究の重要性を強調されていたところに強く共感しました。シンポジウム1では、堀之内登先生が司会を務め、堤大輔先生が、ポリファーマシーにおける治療と予防のエビデンスについて自身の研究成果も交えて見事にまとめて発表してくれました。質問も多かったです。あとは論文にするだけです。WS1は山本恭子先生がタスクフォースを務め、医療現場での様々な困難事例における多職種連携での取り組みについて熱い討論が展開されました。ランチタイムセミナーには林寛之教授が登場し、動画、効果音を取り入れたユニークなトークにより会場のボルテージは一気に高まりました。WS2の「教育の困難事例」は藤谷直明先生の司会のもと教育熱心な指導医が集まり、熱い議論が繰り広げられていました。一般演題の学生セッションでは、大分大学5年生の重田真輝さんが研究室配属で創り上げた素晴らしい研究成果を発表され、最優秀賞を受賞しました。おめでとうございます。今回も、学術大会の主催は得るものが非常に大きいと感じました。今回はコンベンション会社への委託なしに、教室員で創り上げた学会でした(もちろん、プログラム委員の先生方、ご支援いただいた方は大勢いますが)。プログラム冊子の作成から学会準備、会場の設営、会の運営、進行、片付けまで全てを教室員が一丸となって行い、成功裡に終えたことで、改めて総合診療・総合内科学講座の組織力を思い知ったという感じです。そして、手伝ってくれた学生さん(伊南利菜さん、上ヶ島葵さん、工藤栄華さん、重田真輝さん、相良佳奈さん、橋本奈央さん、小野志穂さん、神谷唯さん)、学会に参加してくれた学生さん、ありがとうございました。新型コロナウイルスの感染拡大が懸念される難しい状況での開催でしたが、266名の方にご参加いただき、総合診療の仲間が多いことを再認識した学会でした。

詳しい報告書は以下からご覧いただけます。

第15回 九州支部総会・学術大会 大会誌PDFを見る >>



 

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