2020年、夏、大分大学医学部医学科3年生の西郡君と「第11回日本プライマリ・ケア連合学会学術大会」の学生セッションに挑みました。同年2月の「日本プライマリ・ケア連合学会第15回九州支部総会・学術大会in大分」で西郡君らが行った学生企画の活動報告をしました。web開催という難しい環境下の中、試行錯誤をしながらスライドを作り、なんと、“最優秀発表賞”を取得することができました!当日の堂々とした発表、授賞式での清々しい笑顔が忘れられません。以下、西郡君の感想です。
この度は、学生セッション最優秀発表賞をいただき、誠にありがとうございます。このような賞をいただけたのは、ワークショップ(以下、WS)の企画の段階から活動報告の準備までお力添えいただいた先生方、先輩方のおかげです。この場をお借りして、厚く御礼申し上げます。
「いつものWSではつまらない!」そんな学生のアイデアを反映したのが、今回の脱出ゲーム形式のWSです。プライマリ・ケアをより身近に感じてもらえるよう、学生らしい斬新なコンセプトで企画させていただきました。企画においては、脱出ゲームの「楽しさ」とプライマリ・ケアの「学び」のバランスをいかに取るか、十分に練る必要がありました。そこで私たちが重視したのは、「現場の方々の声」です。実際に家庭医の先生方や地域包括支援センターの方々のお話を伺い、教科書には書いていない、実践的な知識を学べるWSを意識しました。様々な方からお話を伺い、その「声」を設定に落とし込んでいくことは、新鮮で発見の多い体験となりました。WSでは参加者の皆様から「普段の勉強会と一味違って楽しかった」「今後のWS運営の参考にしたい」といった嬉しいお言葉をいただきました。その一方で、課題が残ったのも事実です。活動報告の準備においては、一つ一つの課題を踏まえ、今後のWS運営のヒントを探ることができました。
今後は、より多くの方に本形式のWSを楽しんでいただき、「より楽しく、学びの多い」WSの形を模索して参ります。そして、私自身もプライマリ・ケアという分野の魅力を、より一層理解できるよう、様々な活動を通して精進して参ります。
最後になりましたが、WSの企画や活動報告にあたって、約1年間お力添えいただいたすべての方に心よりお礼申し上げます。
以上です。西郡君、誠におめでとうございます。
文責 大分大学医学部総合診療・総合内科学講座 衞藤祐樹