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日本プライマリ・ケア連合学会 大分県支部 学生・多職種勉強会 「つながるカンファレンス」を開催しました。

2022年3月12日に学生・多職種勉強会 「つながるカンファレンス」を開催しました。
今回医学生で参加した西郡君と大門さんから感想をいただきましたので発表させていただきます。

 

医学科4年 西郡椋也

学生と医療従事者がともに多職種連携を学ぶ画期的なイベント、「つながるカンファレンス」、愛称「つなカン」。大分県内を中心に医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、ソーシャルワーカー、そしてそれらの職種を志す学生が集まりました。ここまで多様なメンバーで学ぶイベントはそう多くはないと思います。

会は2部構成。前半では、『体験!多職種での意思決定』と題し、多職種カンファレンスのロールプレイをおこないました。後半は、宮崎大学地域医療・総合診療医学講座教授の吉村学先生による特別講演『みんなでごちゃまぜ楽しもう!なりきりで学ぶ多職種連携』でした。

前半では、参加者が医師、看護師、薬剤師、リハビリスタッフ、医療ソーシャルワーカーという医療職に加え、患者、家族の役を与えられました。まずは各職種/立場ごとにレクチャーを受け、次に控える「多職種カンファレンス」で専門職として、あるいは当事者として何を伝えたいかを考えました。カンファレンス前には、患者家族を除く医療職での打ち合わせを挟み、その後患者家族を交えたカンファレンスが始まります。時間は20分。臨床現場さながらの時間設定に、慌てながらも患者家族、各職種の声に耳を傾ける体験ができました。私は医師役でしたが、いかにわかりやすく患者さんの病状をお伝えするかが難しかったです。怒涛のカンファレンスが終わると、各班のふりかえりタイムです。「患者家族はアウェー感があり、話しづらさを感じたこと」「各職種で意識していたことの違い」など心の内を共有できて、とても勉強になりました。最後には、全体で各班話し合ったことを共有したり、短めのレクチャーで学問的にまとめていただいたりして、体験をそのままにせず、「学び」として自分の中に落とし込むことができました。

後半の吉村先生のご講演のはじめはロールプレイのふりかえりから!しかも、吉村先生手書きのイラストを使ったスライドで解説いただきました。多職種連携の魅力やロールプレイで学ぶことの大切さ、学生や多職種が共に学ぶことの必要性を教えていただきました。その後は、吉村先生の取り組まれている「ごちゃまぜ」企画のお話から、世界のプライマリ・ケア、医学教育の流れについても伺うことができ、大変密度の濃いお話を伺いました。吉村先生の、学生や多職種の枠を超え、中高生や住民の方までも巻き込んで医療を盛り上げていくパワーに、ただただ驚かされました。いつかは大分でもさまざまな立場の方と医療について考えるイベントができたらいいなと感じました。

ふりかえってみると、あっという間の2時間半でした。臨床実習で現場を見る機会がある自分だからこそ、この「つなカン」で学んだ視点を次の月曜日から活かしていきたいです。
最後になりましたが、このような素敵な企画を創ってくださった講師の先生方、そして一緒に勉強させていただいた参加者の皆様にお礼申し上げます。今回つながったご縁を大切に、またどこかでお目にかかれる機会を楽しみにしております。

 

医学科3年 大門泰子

私は今回のカンファレンス体験でリバビリ役(理学療法士)を務めさせていただきました。私は理学療法士の勉強をしているわけではないので理学療法士の立場からカンファレンスに臨むのはとても難しかったです。理学療法士さんは、医療チームと患者さんや患者さんの家族の両方の考えや気持ちをよく汲み取って発言をしなければならないんだなと強く感じました。今までカンファレンス体験は夏セミでしたことはありましたが、今回はより具体的に濃い体験ができました。他職種の方達の仕事内容を知っていても、他職種の方達が実際にカンファレンスで抱いている気持ちや葛藤を知ることができました。振り返りの時も様々な講師の方の話を聞くことができて貴重な体験になりました。他職種間でお互いの仕事内容だけではなくて気持ちや葛藤を共有することも大事なんだなと思いました。



 

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