大分大学医学部看護学科
令和5年度 卒業生挨拶

この度、大分大学医学部看護学科を卒業することになりました、第28期学生一同です。

4年間あるいは編入学生は2年間、看護学を学ぶ中で、多くの専門職の方々並びに実習で出会った患者さん・ご家族、地域のさまざまな方々に大変お世話になりました。心より御礼を申し上げます。

私たちの入学時は、新型コロナウイルスが蔓延し始めていた年であり、大学生活における制限も正直たくさんありました。このような状況の中、大学・附属病院をはじめ地域の皆様には、私たちが安心して取り組めるような配慮や環境をつくって下さり、楽しく学ぶことができました。講義の中では看護学の知識や技術を学ぶだけでなく、グループワークを通してお互いの意見を共有し合い、自主的に学びを深めていく姿勢を身につけていくことができました。

また実習においては、医学部附属病院や県内の医療機関だけでなく、県や市町村などの行政機関、介護施設や訪問看護ステーション、通所事業所、助産施設など、地域の方々の支えとご指導をいただき充実した実習となりました。個別性に合った看護を計画・実践・評価していく中で、看護の質を高めていく実践を学ぶことができました。そして、実習でかかわらせていただいた患者さん・利用者の方・地域住民の方々から、不安な気持ちになっていた私たちに温かい言葉をかけて下さり、いつも励まされていました。

実習指導者の方々からは、日々変化する対象の健康状態や生活の様子、その方の思いを把握しながら、その人に合った看護を実践するための視点を教えていただきました。新型コロナウイルスが蔓延する中でも、私たちが学ぶことができる環境を提供して下さったことに大変感謝しております。実習においても、教員には多くの支援をしていただきました。看護実践への手助けだけでなく、日々の相談にも乗って下さり、安心して実習に取り組むことができました。ありがとうございました。

実習で学んだことを、これから1人の保健師・看護師として、それぞれの看護の場で活かしていきたいと思います。不安もありますが、この大学で学んだことを糧に精進して参ります。

末筆ではございますが、皆様のご健康を心よりお祈り申し上げます。

第28期学生一同