有木 晋平 Shimpei Ariki

有木 晋平 Shimpei Ariki (M.D.)

大分大学医学部感染予防医学講座 大学院生

 潰瘍性大腸炎(UC)、クローン病(CD)に代表される炎症性腸疾患(IBD)は、再燃寛解を繰り返し慢性的に経過する難治性疾患であり未だ根本的な原因は不明です。大腸菌の成分であるリポポリサッカライド(LPS)は、腸管内で細菌成分を認識するToll様受容体(TLR)に認識されますが、近年このシグナルが腸管組織の恒常性維持に重要であることがわかってきました。TLRのシグナル伝達分子TRAF6を腸上皮細胞特異的に欠損する遺伝子改変マウスを用いて、このシグナルが如何にIBDの制御に働くのか明らかにすることを目指しています。特に、ケモカインやプロテアーゼインヒビターの発現誘導と粘膜固有層における免疫細胞の動態に着目し解析を進めています。


研究テーマ
 1. 炎症性腸疾患におけるTRAF6シグナルの役割の解明究

研究のキーワード
 腸炎、Villin、TRAF6、ケモカイン、SLPI、遺伝子組換えマウス

学会活動
 1. 日本内科学会 認定内科医
 2. 日本消化器病学会
 3. 日本消化器内視鏡学会 

経歴
 2010年 大分大学医学部医学科卒業
 2010年 大分大学病院 初期臨床研修医
 2011年 大分県厚生連鶴見病院 初期臨床研修医
 2012年 大分市医師会立アルメイダ病院 消化器内科
 2014年 JCHO 南海医療センター 消化器内科 
 2017年 大分県厚生連鶴見病院 消化器内科
 2019年 大分大学医学部附属病院 消化器内科
 2019年 大分大学医学部感染予防医学講座大学院

コメント
 研究が炎症性腸疾患の病態解明と治療の進歩に少しでも貢献できればと思っていますが、。